まちの駅「ひばごんの郷」は、古事記伝説のある庄原市西城町の中心部にある市民、観光客が集い、賑わいをもたらす商業と文化の交流施設として、平成30年8月にリニューアルオープンいたしました。

比婆山御陵からひばごん降臨

広島県庄原市西城町にある「比婆山」には、伊邪那美命の御陵があり、麓の熊野神社では御祭神として伊邪那美の神を祭っており、毎年7月28日には比婆山の山上で御陵祭が執り行われています。庄原市西城町では、「比婆山」は昔から神聖な山として崇められております。

神聖な「比婆山御陵」を抱えている庄原市西城町に、昭和45年(西暦1970年)7月頃から、比婆山の麓を中心に類人猿らしき未確認動物(UMA)の目撃情報が相次ぎ、当時の旧西城町役場に「類人猿係」が創設されるなど、当時の新聞、テレビで全国的に大きな話題となりました。

当時、この類人猿らしき未確認動物が、庄原市西城町、比和町の比婆山連峰において目撃されたことから、「ヒバゴン」と名付けられました。

それ以降、庄原市西城町では愛称を込めて「ヒバゴンの里』又は「ひばごんの郷」と呼ばれ、西城町内の行事では、必ず「ヒバゴンの里』、『ひばごんの郷」の言葉が使われています。

 

 

 

 

庄原市のゆるキャラ 「キョロやまくん」

庄原市の「ゆるキャラ」の一つは、「キョロやまくん」です。「キョロやま君」のお父さんは吾妻山、お母さんは比婆山です。比婆山は伊邪那美命の御陵がある山、吾妻山は伊邪那岐命が、比婆山に眠る妻の伊邪那美命を「ああ吾が妻よ」と生前を偲んだことが山名の由来とされています。

比婆山と吾妻山は、古事記伝説のある山で、「キョロやま君」は、庄原市の観光キャンペーン等で活躍しています

庄原市のゆるキャラ 「ヒバゴン」

庄原市のもう一つの「ゆるキャラ」は、「ヒバゴン」です。「ヒバゴン」は、昭和45年(西暦1970年)7月頃から、比婆山の麓を中心に目撃された未確認動物(UMA)です。当時、比婆山にちなんで「ヒバゴン」と名付けられていました。

「ヒバゴン」は、比婆山御陵から降臨したと考えられており、庄原市の「ゆるキャラ」は、古事記伝説が背景にあります。

「キョロやまくん」、「ヒバゴン」とも、庄原市の観光キャンペーン、地域の行事で大活躍しています。

 

 

 


 

 昭和45年当時のヒバゴン騒動を振返ってみると                                          

 中国新聞掲載の「ヒバゴンの目撃情報」から・・・・

第1目撃情報  私は見た・・・・丸崎 安孝 さん

7月20日午後8時頃、ちょうど六ノ原川をせき止めた中電六ノ原ダム近くまで来たとき突然道路を横切って山に逃げ込んだ子牛ほどもある「怪物」が目に入った。サルにしては大き過ぎるし、またこの辺にはクマもいないし・・・。

とにかく体つきがへんだった。不思議なので、すぐ近くの親類の人を連れてきて足跡でもないかと探してみた。足跡はなかったが、逃げ込んだ山の斜面の雑木や雑草がかなりの力で踏み倒されていた。

今でもここを通るといやな気がする。

 

第2目撃情報  私は見た・・・・今藤 実 さん

7月23日午前5時半頃、自宅から約150m離れた草地で草刈りをしていた。すると何か大きな足音がするので顔を上げたら目の前の草むらから異様な顔が覗いていた。瞬間サルだと思って「シィー、シィー」とカマを振って追ってみたが動かない。よく見るとどうもサルとは違い、大きな目で睨みつけてくるので急に恐ろしさがこみあげ、いち目散に家へ駆け込んだ。

当分ふるえが止まらず、あとで現場を見ると約1.2mの草むらがなぎ倒されていた。顔は鼻から上がのぞいていただけで体はわからなかったが、年老いたサルのような気もする。

 


第3目撃情報  私は見た・・・・伊織 茂 さん

7月30日午後8時5分頃、田の水当てをしようと自宅近くの水門に行く途中だった。約20m先のあぜ道を歩いてくる人影らしいものがある。いつももらい風呂に来る親類のおばあちゃんと思い込み、体が触れ合うほど近づいてから「気をつけんとあぶないよ」と声をかけたが返事がない。おかしいと思って顔をのぞき込んだら驚いた。「ゴリラ」そっくりの怪物だった。夢中であとも見ないで家に走り、追っかけられては大変だ、と自動車で100mばかり山寄の親類に駆け込んだ。ちょうど家族は万国博見物で留守だったし、その夜は泊めてもらった。とにかく見たもんでないとあの恐ろしさはわからんだろう。今考えると、家のそばにあるモモをねらって来たのかも知れない。

 

 

第5目撃情報  私は見た・・・・田辺 光子 さん

9月3日午前8時半頃、ネズミタケを探しに自宅から約300m西よりの大田ヶ原山に登りかけたところ、草たけ5~60㎝の草むらの中に人間らしい

物影が見えた。5mぐらいまで近づいて見ると、茶かっ色の毛の生えた大きなサルみたいなものが、後ろ向きにすわっていたのでびっくり、一目散に家まで駆けた。

あんな大きな動物は見たことがない。ちょうど人間がすわったような姿だったので気味がが悪かった。その翌日は畑のトウモロコシがひどく荒らされており、きっとこの怪物のしわざだと思った。

 

 

第4目撃情報  私は見た・・・・谷平 覚 さん

7月30日午後7時20分頃、軽トラックで帰宅中皿谷橋の南の県道から約10mの山沿いに子牛らしい動物がいるのがヘッドライトに浮かんだ。ちょうど放牧場の柵の外側なので、迷い出た牛なら飼い主に知らせようと確認のためバックし、ライトを当ててみた。ところが、後ろ向きで四つんばいの姿が子牛とは違っている。クラクションを鳴らすと顔を振り向けた。茶かっ色の毛でおおわれた異様な顔で、写真で見る「ゴリラ」そっくり。からだは普通のサルの四~五倍はあった。おしりも赤くはなく毛でおおわれていた。

約5分も見ただろうか。恐ろしくてクラクションを鳴らし続けているうち、立ち上がって約1mはある鉄線のサクをまたいで暗やみの杉林に消えた。動作が非常に緩慢だったのも印象的だった。

 

 

第6目撃情報  私は見た・・・・瀬尾 常蔵 さん

10月12日午後3時頃、話に来た友達を玄関に見送ったあと、ひよっと横を向いたら約50m先の道路に四つんばいになったた子牛のような動物がいた。よく見ると牛とは全然違っている。遠くてはっきりしなかったがサル、イノシシ、クマにも似た感じだった。胴が長く1m以上もあったのが印象に残っている。すぐ山の斜面に消えたが、友達と駆けつけてみたら長さ14㎝、幅7㎝の足跡が四つ残っていた。四本足で歩いたような跡ではなく、山に入る時には立って歩いたように思えた。

今も不思議でならない。